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シリコンバレーで一番の注目株ベンチャーキャピタリスト、ペイパルマフィアのピーター・ティールに学ぶFintech企業の本質を見る目

[fa icon="calendar"] 2016/03/14 9:00:00 / by DR Fintech編集班

DR Fintech編集班

 

前回、PayPalの創始者として取り上げた投資家ピーター・ティール(Peter Thiel)。

ペイパルマフィアのドンと呼ばれる彼のことを知るにつけ、彼の存在なくしてPayPalのビジネスモデルの実現はありえなかったし、PayPalなくして今のFintech革命はありえなかったことがよくわかりました。

 

 

ピーター・ティールに学ぶFinTech企業の本質_1

PayPalのビルボード(サンフランシスコ 2015年9月)


彼がFintech(フィンテック)の開祖になった背景には2つの素養がありました。それは「リバタリアン」と「ヘッジファンドマネジャー」というキーワードで表せます。

 

リバタリアンとFinTech

リバタリアンを簡単に言えば、経済活動における徹底的な非政府介入主義思想です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/リバタリアニズム

実は、筆者はシリコンバレーに住んでいたことがあるのですが、s当時リバタリアンとして有名なロン・ポール元上院議員、さらにはその息子のランド・ポール上院議員が連邦銀行制度(Federal Reserve System)を徹底批難しているのが印象的でした。

 

 

ピーター・ティールに学ぶFinTech企業の本質_2
ロン・ポール元上院議員( wikipediaより )

 

ちょうどガソリンが$4.31/LBという史上最高値をつけた頃で、リーマンショックが起きる前後のことでした。

ポール親子が唱えているのは、「米ドルはFRSという、国の機関でもない特殊な民間銀行が裏付けもなく発行している紙切れにすぎない!そんな米ドルに自分の資産価値が左右されるのはごめんだ!」という主張です。

ピーターはスタンフォード大学在学中、リバタリアニズムの学内誌を立ち上げるほどの強烈なリバタリアン思想の持ち主ですから、ロン・ポール元上院議員と同様の思想を持っていると思います。

つまり、現在のFinTechほどIT技術を駆使していたわけではありませんが、FRBが発行する米ドルそのものは価値のない紙切れに価値を持たせるある種のFinTechの上に成り立っているものであることを重々理解していたと思います。

ヘッジファンドマネジャーとFinTech

そんなピーターはロースクールを出て一時は裁判所の書記官を務めますが、限界を感じてヘッジファンド業界に転じます。クレディスイス(Credit Suisse)で3年働いたのち、自身のヘッジファンドを運営していました。

ピーターがヘッジファンドマネジャーをしていたころは、ちょうどNASAの技術者たちがウォール街に進出し始めたころであり、いわゆる金融工学が価値(あるいは富)を生み出すという、金融界の変化を間近にしたころだったと思います。

彼自身のヘッジファンドの運用成績については詳細な情報がないのでなんとも言えませんが、失敗したという話もなし、今もファンドマネジャーという肩書きを付けていることから成功しているものと考えられます。

そんなピーターですから、政府をも動かすFRBを起点としなくても、統計学や制御工学、そしてスーパーコンピューターを駆使してリスクを上手にマネージすれば、富を創造することができることを実体験として持っていたと思われます。

そんな彼らだかこそ、スタンフォード大学に戻って講義をしていた際に、ただ涼しい冷房に当たりたくて後ろの席が空いている教室に潜り込んだ、コンピューターおたくのマックス・レブチンから話しかけられたPayPalのビジネスモデルに心を動かされたのではないでしょうか。

 

成功するベンチャー企業を見分ける7つの質問

リバタリアンであり、ヘッジファンドマネジャーをしていたピーターにとって、マックスの提案は渡りに船だったのではないでしょうか。

責任の所在の分からないFRBによる米ドルではなく、自らの手によって信用創造が行える通貨をインターネット上なら自分で発行できると。。。

現在は起業家としてだけでなく、ベンチャーキャピタリストとして投資も行うピーターが、自身の著書「Zero to One」の中で、成功するベンチャーかどうかを見分ける7つの質問を書いています。

  1. テクノロジー(の圧倒的な秀逸さ)
  2. タイミング
  3. 独占
  4. チーム
  5. 販売
  6. 永続性
  7. 隠れた事実

著作の中ではピーターの盟友とも言える、PayPalで一緒だったイーロン・マスクが運営するテスラモーターズを例として説明していますが、彼の投資先はこれらの項目が説得力を持って説明できる先であると考えられます。

 

ベンチャーキャピタリストが狙っているものはお金じゃない。富の鉱脈だ!

Facebookの最初の外部投資家であり、巨額の資金を運用する、シリコンバレーで最も注目のベンチャーキャピタリストと言われるピーター・ティールは、既存のビジネス慣行の効率を上げて利益を得ようとするのではなく、ビジネスそのものの次元を革新することで、新しく生まれてくる誰も手をつけていない富を独り占めすることに興味があり、そこに多額の資金を投じていることが想像できます。

つまり、ピーター・ティールらベンチャーキャピタリストがFinTech企業に投資しているのは、金融ビジネスの変革なんてちっぽけな話じゃないってことです。お金のあり方、信用のあり方を変えて、今までは気づかなかった富の鉱脈を掘り当てようとしているわけです。

 

ピーター・ティールに学ぶFinTech企業の本質_3

FinTechレポートを読んで最も得する職業の人は?!

FinTechレポートの情報は金融機関で働く人が自分たちの仕事がなくなるかもしれないという危機感を感じるためでもあり、投資家が新しい投資先を探すためでもありますが、おそらく一番読んで得するのは、流通企業や製造業のように高い利益を確保しにくい業界にいて、FinTechを組み合わせることで新しい富の鉱脈をかぎ分けられる人かもしれません。。。

思い出してください、Facebookでザッカーバーグが成功に向かう第一歩を可能にした、ピーター・ティールが大事にしている7つの質問。そして、その中でも彼が大事にしているのは独占(他者が気づく前にものにすること)だということを。。。

 

ピーター・ティールを始めとする著名ベンチャーキャピタリストが所属する、著名ベンチャーキャピタルが投資しているFintech企業が「Fintechレポート2016年春」に満載です!

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Topics: fintech, ピーターティール

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