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Fintechが変える金融は、銀行よりも生命保険・損害保険が本命!?

[fa icon="calendar"] 2016/06/16 10:16:48 / by DR Fintech編集班

DR Fintech編集班

 

Fintechへの関心がどんどん高まってますね。

これまでの、話題の主流は銀行決済系が主流だと思います。

でも、個人的には以前記事にした、人工知能を活用した資産運用の動向に興味が深まっていて、人工知能を活用したビジネスについて、しばらく調べてきました。

その結果、これから人工知能を使って大きく変革しそうなビジネスエリアとして、生命保険損害保険が浮かび上がってきました。

 

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生命保険、損害保険に与えられる破壊プロセス

世界の保険業界のデジタル動向を知る為に有効なレポートが2つあります。

Trends 2015: European Digital Insurance」、「Top 10 Trends in Insurance in 2016 – Capgemini Report」です。

これらのレポートによれば、保険業界におけるデジタル化ニーズは次のような5段階ある様です

  1. ビジネスプロセスのデジタル化
  2. ビッグデータ解析
  3. 人工知能強化学習
  4. IoTとの連携による大量のデータ収集
  5. 新商品の設計とリスク管理

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保険業界は統計学を前提としたビジネスの為か、計算機との親和性がとても良いといえるでしょう。それは、自動車保険や旅行保険など、すでにWEBで申し込みから付保まで完結するサービスが多数提供されていることに現れています。

ですが、2つのレポートによれば、まだまだ保険のビジネスプロセスはデジタル化されていない商品も多く、ビジネスプロセスからデジタル化することで生命保険・損害保険は次の3つのメリットが得られることが明確になってきています。

  • ビジネスプロセスのシステム化による顧客満足の向上
  • 人工知能を応用したビッグデータ解析による保険査定の高速化
  • ウェアラブル端末などIoTとの連携を進めることによる新商品の開発

 

メリット1:ビジネスプロセスのシステム化による顧客満足の向上

まだまだ紙ベースの取引が多い業界ということで、紙への記入量を減らすことが顧客のストレスを減らし良い結果につながるという結論を導いています。WEB化によって書き間違えや記入漏れ・ミスをなくすというのは比較的単純なシステム化ですが、このレベルでも差別化ができるということであれば他社が顧客接点をデジタル化してしまう前に、整えてしまうべきでしょう。

 

メリット2:人工知能を応用したビッグデータ解析による保険査定の高速化

次に欧米の保険業界がFintechに期待しているというのが「保険支払査定に要する時間の短縮」です。保険求償に関わるプロセスのデジタル化によるスピードアップは当然のことながら、この分野で期待されるFintechは事故の画像などもデータベース化し、その結果を機械学習させることで保険の支払い判断の自動化にあるとしています。

また、この判断プロセスのデジタル化によって、詐欺的な保険求償を初期段階で弾き出すという機能の実装も期待されているようです。

なお、ビッグデータの活用によるアップセルやクロスセルといったことも期待されているとレポートでは報じています。それらを見ているとアマゾンのような高度なネットショッピング機能が援用できそうですから、そう遠くない未来に実装されることと予測されます。 

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メリット3:ウェアラブル端末などIoTとの連携を進めることによる新商品の開発

そして、熱い期待が集まっているのがスマホやウェアラブル端末など、ほぼ常時計測が可能なツールとの連携による新商品開発です。リアルなデータを大量かつ低コストで収集できるようになったことで、従来補足しきれなかった事象の確率分布が描け、より細かなニーズに対する保険商品が増産されることが期待されています。

 

 

いつやるの、今でしょ!待った無しの保険業界

このような発展経路が描けている保険業界においては、Fintechの浸透によって次のような結果を得ようとしていると思われます。

  • 従来、保険とは全く無縁だった顧客層の取り込み(特にアメリカ)
  • 従来、保険にはしにくかった事象を商品化してビジネス機会を広げる
  • ビジネスプロセスの完全デジタル化による付加保険料(経費)の極小化=ミニマイズ
  • コーポレトリスク(資金運用)管理力の向上による企業体力の強化

日本では保険商品の設計(許認可の獲得)は必ずアクチュアリー・保険計理人による統計的な裏付けが必要ということですが、計理人の絶対数が少ないそうです。

であれば、疲れ知らずに数学処理をし続けるFintechを搭載した生保・損保システムが日本の保険市場を席巻する日もそう遠くはなさそうです。

他のIT分野との連携によって保険業界はどんどん進化する余地があります。

したがって、もし、あなたがスタートアップの経営者ならば、保険業界向けに特化するのがサクセスファクター(成功の鍵)かもしれません。

 

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Topics: fintech, 人工知能, 生命保険のFintech, 損害保険のFintech

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